フランスビジネススクール留学メモ

フランスはグルノーブルのビジネススクール(Grenoble Ecole de Management)に通ってます。専攻はファイナンス(Master of Finance)。経験したことや思ったことなどゆるく書き留めます^^

言語学習に関してふと思いついたこと

連続でブログを更新しているのは良いことですが、一貫性がないことを書いているような気がします(笑)

今日は、語学についてふと思うことがあったので少しだけ。

英語の勉強をするときを除いて、英語の辞書を使う機会が圧倒的に減ったなぁと感じます。そうでないとマズイんですが(笑)、でもたま〜に面倒な時とか分かりづらい表現があった時などは、グーグル翻訳を通すんですが...

それが数年前と比較して格段に精度が上がっているような気がするんです😱

専門用語とかはまだキチンと反映されてない感じなんですが、文の要素(英語で言う所のS, V, O, C, M)の組み合わさり方が、日本人にとって心地よい形で翻訳されます(日本語だと主語、述語など色々あるんでしょうが...日本語の文法を知らないので分かりません笑)

とにかく文の構造(要素が並んでできたもの)間の往来がとてもスムーズになったかなと...

ものすごく簡単な例ですが、フランス語で

Ça me plaît. (私はそれを好む/私はそれが好きだ)

という表現があるんですが、çaは主語で「それ」、plaireは動詞で「私」を間接目的語に取ります。直訳すると「それは私の気にいる」になり、日本語的に不自然です。

同じアイデアを伝えるにしても、言語が異なれば、ネイティブが受け入れる(あるいは自然に作る)構造がそれぞれあると思うのですが(類似した並びになることもあると思いますが)、翻訳機能によってその対応が瞬時に見つけ出され、出力されるのはすごいなと。

それが、日⇄英のような構造的にだいぶ異なる言語間ならなおさら...

追加点として、多義語(ほとんど全ての単語がそーかもですが)に対して、その単語が使用される特定状況に即した訳が与えられるのも興味深いです^^ 

例えば、S(主語) allow 人 to V(動詞)という構造内のallowですけど、 文脈によっては「Vするのが許されている」とするべき場合もあれば、単に「Vできる」と解釈するのが適当な場合もあるかと思います...

この例で言えば、allowに対して「SによってVすることが可能になる」という広くて柔らかいアイデア(図とか単純な論理記号)のみを対応させておけば、後は状況に即して具体的な単語をその都度充てれば良いことになります。

まとめると、進んだ翻訳機能は結果的に、

・両言語の異なる文構造間を往来できる

・特定状況化で使用された単語から、そのコアとなる普遍的なアイデアを抽出し、それを別言語の単語をもって具体化する

逆に言えば、(私も実践していますが)語学を勉強する際は、上二つを意識すると良いかなと思います。

つまり、(状況によりますが)対象言語がよく作る文の構造(ex. 受動態or能動態、修飾節の位置など)を勉強することで、母国語の使い(考え)慣れた文構造に振り回されないこと。また、対象言語の語彙は単純なアイデアにして覚えること。

自分が思う以上に、同一の単語が多様な場面でニュアンスの違いをもって使用されることってあるかと思います(笑) 「それ、そこにも使えんのかいっ」って感じ。

でもまぁしかし、こうしたプロセスもコンピューターができると言っている訳ですから、言語を学ぶ必要が薄れる(というかない)どころか、人間は一体何に頭を使ったらいーんですかね(笑)

哲学的な問いにつながりそうなところで、寝ることとします(笑)