フランスビジネススクール留学メモ

フランスはグルノーブルのビジネススクール(Grenoble Ecole de Management)に通ってます。専攻はファイナンス(Master of Finance)。経験したことや思ったことなどゆるく書き留めます^^

PhD学生と会話して思ったこと

昨日はチャットだったけど、行きたいPhDファイナンスの現役学生(5年目)と話をする機会を頂けた。そのPhDとは、OB含めネットワーキングが進んでたので、最近はその学校に興味が傾倒していた。なので調子に乗って、自分が興味のあるXXXらへんの研究を監督できる教授は例えば誰か?と聞いたときの、返信は以下のような感じ。
「一方でその質問をするのは正しい。他方で、君が明らかなスターでもない限り、ある一つのPhDに合格する確率は非常に低い。というのも選考過程には、君がコントロールできないrandom noiseが多すぎる。たとえ君がgood fitでも、アホな理由でリジェクトされるかも知れない。また、君が挙げたトピックのいくつかは非常に狭く、またいくつかは非常に広く定義されていて(あるいは分野そのもので)、とても誰かの名前を特定することができない。そもそも、教授と学生の仕事内容が一致しないimperfect fitはざらにあるので、君の質問に答えることは本質的に難しい。アドバイスとしては、まずまともなPhDに入って、不確実性が減少するのに合わせて徐々に君自身の人生を最適化していくのが良い。The process is too noisyなので、多くの不確実性が存在する応募段階では、どの教授と一緒に働くかなどと考えるのは時間の無駄とも言える。一方でSoPに書かれた興味は、広くあるいは狭く定義されているかも知れないが、それでも読み手にとっては意味がある(ので、それ自体は悪くはない)。ただそれを元に誰が監督できるかを応募段階で考えるのは至難だし、大して意味はないだろう。」
非常に長文で親切に上記のような話をしてくれました。色々思うけど、一番は「研究において何かを結論することがどれほど難しいか」ということかな。偏見を承知しているけど、international contextにおいて、"軽いノリ"って多いイメージなんだけど、上のように細かく、正確に、ファイナンス人らしく返答されるのは中々ない。