フランスビジネススクール留学メモ

フランスはグルノーブルのビジネススクール(Grenoble Ecole de Management)に通ってます。専攻はファイナンス(Master of Finance)。経験したことや思ったことなどゆるく書き留めます^^

Finance Ethicsのとあるケース

Finance Ethicsのクラスで扱ったケースについて個人的に思ったことを一つ。
中国のとある企業のケースで、飲み会でCEOから酒を勧められた部下がそれを断った挙句、CEOからビンタされたというもの(笑)。担当したチームは極めて真面目に、学習した分析手法を元に事実を整理し(Stakeholder, Duty of CEO, Conflict of Interestsなど)、再発防止策を提案してました。特に、LibertyとPaternalismのアイデアの対比がプレゼン中に挙げられて勉強になりました。
感想として私も一言: 「日本にも"あるある"で、部活などの小さなコミュニティにもこうした状況が見られる。昨今はビジネス倫理的な観点から、所謂drinking cultureは無くなりつつあると思うが、依然として年配と若年の間のViolationの基準(何をもってunethical behaviorとするか)に隔たりがある。提案してくれた防止策は日本でもとても有効だと思う。」
ここから先は授業の方向性上、言葉には出さなかった。が、dichotomyにされた挙句やはりLibertyが優先される点、西洋的倫理観に従って物事が裁かれていく印象。特段「それ自体」に危うさや不快感は覚えないけど、一番最初に思考のベースを作った者が世の中の方向性を決められるなぁと。時代が下れば、若い世代はいよいよその価値観を唯一解とするあたり(もしそうであれば)、(口が悪いですが笑)世の中ダイブくだらないかなとも思えます。
(変な話ですが笑)ここら辺、大学生の時、ほんの少しかじった数学の「証明」というアプローチの完全性と比較してしまう訳です><